2017年10月11日水曜日

【全話感想】ナナマル サンバツ

あらすじ

 読書好きで目立つことが苦手な越山識は、高校の新入生歓迎会で早押しクイズ大会に参加させられてしまった。同じクラスの深見真理は、クイズの問題が読み終わる前にボタンを押して周りを圧倒する。答えを確定できるポイントがあることに気が付いた識は答えてみたい、解答権を得たいと思うようになる。
 深見は識の豊富な知識と頭の回転の速さに目をつけ、クイズ研究会へ入ろうと誘った。識はためらうが、他校で行われる新入生クイズ大会に勝手にエントリーされてしまう。そこで御来屋千智に出会い、正解したときの喜びとボタンを押せなかった時の悔しさを知りクイズにのめり込んでいく。

感想

 「君もクイズ王にならないかー!」という部長の濃いキャラから始まった本作。クイズ系の部活をテーマにした内容で、タイトルの7○3×も早押しクイズの用語からとってきたものになります。

 クイズの内容自体は分かるものも多少あるって程度です。私自身は文学・歴史に疎いのでそれ系の問題はさっぱり分かりませんでした。
 主人公識が文学に強いって設定なのでそれ系の問題は比較的多め、深見が得意な語源問題もクイズではベタ問らしいですが一般人には難易度が高かったと思います。例会編では宗教色のある問題も入ってきて、さらに答えられる問題減りました。
 一応アニメ公式サイトで登場したクイズ公開されてるので挑戦できますよ。

 物語前半はクイズ研に入るのをためらっていた識だが、深見や御来屋によってクイズにのめり込んでいく話。
 第3話で部長に「解答件が欲しいか? 欲しければ技術を磨け、知識を蓄えろ。クイズを学べ」はそこそこ名言。識ももっとクイズを続けたかったということでクイズ研に入ることを決めます。

 そして第7話からは例会編。
 開城高校が参加するので部長の過去や深見の兄の話が出てきます。そういう話も良いんですけど、これによってテンポが悪くなったかな。クイズ自体が時間とられるのに、その上で回想ですから。
 クイズ本番では回想はないんですが、苑原明良の執拗な嫌がらせもテンポの悪さって印象。苑原がいることで識と御来屋の戦いが面白くなったのかというと、そうでもないです。

 最終回EDでは高校生クイズの挿絵が入っていました。ニューヨークで識と御来屋が早押しをやっていましたが、どっちが勝ったんでしょうかね。
 ED後Cパートで例会後の識と御来屋が上を目指そうぜと話しているシーンが入るのですが、EDで上まで行った挿絵を見せつけたの順序的に失敗なんじゃないか。
 Cパートのシーンを印象的に残したかった気持ちは理解しますけど。

 文科系の部活物作品ですが、他校の生徒とライバル関係になったりと面白かったです。もうちょっと激しさが欲しかったかなと思い星3つ。
 ★★★

原作

杉基イクラ
KADOKAWA「ヤングエース」連載

スタッフ

監督:大宙征基
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:高鉾誠
音楽:百石元
アニメーション:トムス・エンタテインメント

キャスト

越山識:堀江瞬
深見真理:川島海荷
御来屋千智:石川界人
笹島学人:佐藤拓也
井上大将:畠中祐
笹島迅子:松田颯水
苑原明良:永塚拓馬
上月由貴:M・A・O

シーズン

2017年夏 全12話

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