2017年7月20日木曜日

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 感想

感想

 春アニメ、終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 見ました。
 公式略称は「すかすか」らしいですが、3つの内のどの「すか」なんでしょうかね?
 獣と呼ばれるモンスターと戦う妖精とその管理官を描くファンタジー作品。原作は既に完結しており、現在は5年後を描いた所謂第2部が刊行中。アニメは5巻中の3巻までに相当。

 第1話で主人公とヒロインが街を散策するシーンがあるのですが、この場面の挿入歌が最終回の戦闘シーンでも使われます。
 ほのぼの散策シーンと激しい戦闘シーン、相容れないはずの2場面が同じBGM。ヒロインの心情をBGMで表現しています。
 戦闘シーンでも散策シーンと同様の"幸せな感情"を見事に表現。最終回を見越して第1話を作っているところ良い仕事している。

 ヒロインたちは獣に対して唯一に戦うことができる兵器として扱われ、そしてピンチの時は自決してでも獣を倒す定めを負っている。
 妖精たちは本来死というものが理解できず、戦って死ぬことを受け入れているというところに残酷さを感じさせられる。
 妖精たちは十数才にして死んでしまうため、本来は恋なんてできないはず。ヒロインが主人公と出会って恋を知ることができ、幸せだと自覚できたことが作品のハッピーエンドなところでしょう。
 12話見て悲しい感情しか残らなかったけど。

 ヒロインを襲う精神崩壊の表現は流石アニメーション。着色、音声、文字で特殊な描写が出来るのはアニメだけですね。
 一方背景設定を説明しきれないのはアニメの弱点。本作でも神について説明が十分されておらず、500年前どうして神と戦ったのかが不明。この辺はラノベは用語・設定についていけないわと感じさせる弱点。

 テーマが重いファンタジー作品で、笑える要素は少ないですが、最終カットの幼子が胸で窒息させられるシーンは笑っていいぞ。

 ★★★★

原作

枯野瑛
KADOKAWA「角川スニーカー文庫」刊行

スタッフ

監督:和田純一
シリーズ構成:枯野瑛
脚本:枯野瑛、根元歳三、永井真吾、望月真里子
キャラクターデザイン:今西亨
音楽:加藤達也
アニメーション:サテライト、C2C

キャスト

ヴィレム・クメシュ:新井良平
クトリ・ノタ・セニオリス:田所あずさ
アイセア・マイゼ・ヴァルガリス:Machico
ネフレン・ルク・インサニア:上原あかり
ラーントルク・イツリ・ヒストリア:荒浪和沙
ノフト・ケー・デスペラティオ:水瀬いのり
ナイグラート:井上喜久子
グリック・グレイクラック:千葉繁
ライムスキン:小杉十郎太

シーズン

2017年春 全12話

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